池の中に無数の卵が..(97.5.3)
先月、つじろうが死んでから、我が家の池には由良川で釣ってきた大きめのブルーギルとバスの餌を確保するために高野川で捕獲してきた大型のフナ、カワムツ、それに先週琵琶湖で釣ってきたブラックバスの稚魚数匹が混在していたのであるが、水が妙に泡立ってきているので、水換えをしようと思い、魚をバケツに移して池底をタワシで洗おうと思った瞬間、池底のあらゆるエリアにびっしりと卵のようなものが付着していることに気がついた。 これはなんだろう?息子を呼んで調べてみたが、よく見ると、すでに数ミリの卵の中で、何かが動いている様子がわかるものが観察できた。 数にすると、数千、あるいは数万単位の卵の数である。とりあえず、水だけ換えて、卵を孵す事にした。何の卵だろう?とにかく、魚たちは生まれてくる稚魚を食べないように他の水槽に移すこととした。生まれてくるのだろうか?卵がたとえ半分孵化しても、数千匹の稚魚が池に出現することになる。こんな大量の魚の卵を目の前にするのは初めてであり、胸がワクワクしてくる。

孵化に成功!池に無数の稚魚発見(97.5.5)
今日は子供の日であったが、祝日にもかかわらず、会社人間らしく出勤していた。休日出勤ということもあり、仕事は5時きっかりで終えて家に帰ってきた。夕食の支度に忙しい妻と遊びに忙しい息子と娘の邪魔をしないように、こっそりと庭へ出て池をのぞいてみた。また泡が白くなっている。どうも様子が変である。しばらく見ていたが、卵の数がずいぶんと減ったように思えたのでポンプを止めて、水中メガネで中を見ることにした。「おうりゃあ!」驚いた。数ミリの稚魚が無数に泳いでいるではないか。その数たるや何千、いや何万匹というものであり、思わず息子を大声で呼んでいた。 「昼に覗いたときはまだ卵がたくさんあったのに、ということは今日の昼すぎてから孵化が始まったのかもしれへんなあ」と息子の言。水槽の大フナが狭くて限界なので、池の稚魚をなるべくたくさんすくって、水槽に移し、池に大ブナを戻す作業を行った。(息子はわけのわからない稚魚の事よりも、可愛がっているギルやフナがここ数日せまい水槽でごちゃごちゃになっているのが気になって仕方ないのである)池に残っている数千匹の稚魚は大ブナの餌になるかもしれないが、水槽には数百匹の稚魚を飼育用に確保したので、悔いはない。さあ、これが何なのか、何の子供たちなのか?餌はどうしようか?これを読んでだれか稚魚の飼育方法などの情報を送って下さい。

池の稚魚、フナの餌になる(97.5.6)
昨日は驚いたが、フナをかえした池の中を出勤前の忙しい時間に覗いてみた。あれだけたくさんいた稚魚はほとんど一晩でフナの胃袋に入ってしまった。予想どおりであったが、自然界ではこのような生存競争が起こっているのだと思うと何万匹分孵化しないと子孫が残らない自然の厳しさを感じるところとなった。 水槽にとっておいた稚魚を見てみると、ガラスの表面に付着していて、中を泳ぎ回っているものは少なかった。 どうやら、こいつらはお腹に吸盤のようなものがあるのかもしれない。それにしても、なんの稚魚だろう。いつごろ答えがわかるのだろう。

よっちゃんの体色の変化(97.5.9)
だいぶまえに、息子と由良川まで「よっっちゃん」を捨てにいった時に気になって忘れていたことがあるのだが、我が家の池からすくい上げた時、体表の黒い模様が消えていたのに、それをポリ容器に入れてしばらくたつと、また体表に模様が出ていた。 同じ魚でも、数分で表面の絵柄が全く変化してしまうのである。これはどういうことを意味しているのだろうか?

稚魚の餌を買ってきたよ(97.5.10)
稚魚が少し元気がなくなってきたようなので、あせってきた。ファミリーへ行き、ドイツテトラベルケ社のテトラミンベビーフードとドイツ、セラ社の微粒飼料(ミクロパン)、それに千寿製薬の100%天然ブラインシュリンプ卵黄(アルテミア)という3種類の餌を買ってきた。何が有効かわからないので、やみくもに3種類を混合して餌にやることにした。 稚魚があまりに小さいので、食っているかどうかなんて全くわからない。しかし、一応、餌をやったという安心感は得られた。

稚魚の飼育は難しいぞ(97.5.16)
息子が修学旅行で2日ほどいなくて、しばらく放っておいたのがいけなかった。餌を控えめにやっているつもりだったのだが、折からの高温で、水槽の中にカビが大量に発生し、稚魚のほとんどが死滅しているのがわかった。 これはいかんと、生き残った稚魚をきれいな水を入れた水槽に移し替える作業を、本日の夕方(仕事から帰るやいなや)必死でやったのだが、稚魚は本当に弱いもので、すくって新しい水槽に入れた瞬間に死んでしまうものが多く、数万匹いた稚魚もとうとう数十匹になってしまった。濾過器と、水槽のカビ防止とエアーレーションを確実にすることで、なんとか1尾でも成魚まで育てたい。 それにしても、魚体が小さすぎて、水換えもできない。  せっかくたくさんの人に孵化したことをお伝えしているのに、ここで全滅させては当研究所の名がすたる。 研究所の名にかけて、がんばるぞ。.....と思っているのだが、十数匹だけとなってしまった水槽を見ていて、不安になってきているのは事実である。まともな道具なしでは稚魚は飼育はできないのかもしれない。

魚の整列、可愛いぜ(97.5.18)
夏になって水温も上がり、魚たちの食欲は益々旺盛になってきた。今朝、水槽を見に行ったら、なんと、ブラックバス、ブルーギル、カワムツ、それにフナまでが、全部私の方向を向いて整列しているではないか。思わず、吹き出してしまった。「はやく、餌くれよ」と私に訴えかけている様子であり、魚の顔を見ていると表情まであるような気がしてきた。 可愛いものである。こんなに魚たちがなつくとは思ってもいなかった。だが、バスの餌用の金魚も昨日、底をつき、ブラインシュリンプももう残り少ない。稚魚に餌をやっていたら、隣の水槽からバスがうらやましそうにガラス越しに見ていた。稚魚が細かい餌をつついているのがやっとわかるようになってきた。少しは大きくなったのだろうと思う。だけど、生き残りはあと10匹程度だ。

北大の鈴木教授にお会いする(97.5.22)
今日、たまたま仕事で京都へ出張したときに、北海道大学の水産学部の鈴木教授にお会いすることができた。こちらへは講演にこられたとのことである。昼食の時、稚魚の飼育のことを相談してみたら、ゼオライトを入れることで、稚魚の生育を阻害するアンモニアを除去できるというような事を教えていただいた。早速、手配して試してみたい。 だけど、稚魚を成魚に育てるのは、プロの世界でも容易なことではないことを知り、ちょっと安心したのだった。

 

稚魚の写真公開(97.5.22)
稚魚を発見した5月5日に撮影していた写真が本日できあがってきたが、あまりに小さいのでわかってもらえるだろうか。ガラスにへばりついている無数のゴミのように写っているのが稚魚である。