リコピン(トマト色素)とはどんな色素ですか?

ナス科トマト(Lycopersicon esculentum MILL.)の果実より抽出して得られたもので、主成分がリコピンという成分です。
トマト色素には特有の香りがあり、市販では精製方法にノウハウをもった会社によって、脱臭されて、水に溶け易いものが製剤化されて市販されています。
色調は赤色〜赤橙色で光に対しては、天然物の抽出色素としては比較的安定です。
これにも使用基準はあり、下記の食品には使ってはいけないことになっているので注意が必要です。
1.こんぶ類、食肉、豆類、野菜、わかめ類(加工食品を除く)
2.鮮魚介類(鯨肉を含む)、茶、のり類

尚、これを使用した食品には添加物表示として以下のいずれかの名前で表示することになっています。 ●トマト色素 ●野菜色素 ●カロチノイド色素
この色素の特徴として、油脂(油性香料等を含む)を含有する食品に使用した場合、橙色に色調が変化することがあるので注意が必要です。